今回は、enkeeoのフィールドスコープをレビューしたいと思います。
前にフィールドスコープが欲しいなと思っていたのですが、その時はAmazonで探してみても、KenkoやVixenといった光学機器で有名なメーカーの製品しかなく、しかもほとんどの製品が軽く1万円は超えてしまう高価なものだったので、手を出せませんでした。(もしかすると自分の検索能力不足でさらに安い製品もあったのかもしれませんが….)今、Amazonで調べてみると1万円を切っている製品がゴロゴロとあったので、そのうちの一つをレビューしようと思います。
パッケージと付属品
パッケージ
パッケージは上の画像の通りで、とても横長な段ボールです。余談ですが、箱が横長なせいか、Amazonから届くときはとても大きな段ボールに梱包されて届きました。
箱を開けると上の画像のように黒い持ち運び用のケースが入っていました。
内容物
内容物は、フィールドスコープ本体、三脚、説明書、クリーニングクロス、保証カード、持ち運び用ケースです。
持ち運び用のケースはナイロン製です。ほつれや穴などもなくとてもしっかりしています。
クリーニングクロスは眼鏡拭きと同じもので、大きさは140mm×140mmです。
保証カードには製造者への連絡先が書かれています。すべて英語で書かれています。
説明書は何か国かの言語で書かれており、終わりの方のページには日本語表記がされています。日本語のページ数は2ページと少ないですが、操作は簡単なのでページの量は妥当なのかもしれません。
三脚は付属品なのでまあまあな品質です。大きさは折りたたんだ状態で全長310mmくらいで、使用した感じは、ハンドルを上下に動かすときに少し遊びがある気がします。低倍率で使うときはあまり気になりませんが、高倍率で使うときは少し慣れが必要です。自分は三脚を持っていなかったのでとてもありがたかったのですが、三脚をすでに持っている方はそちらを使ったほうがいいと思います。(大きさもありますし)
本体外観
本体の色は黒で、全長約340mmです。重さは約640gとずっしりしています。触り心地はなめらかでとても良いです。(フィールドスコープをべたべた触ることはないと思いますが..)また、IPx5の防水性能を持っています。
対物レンズには対物レンズキャップが、接眼レンズには接眼レンズキャップが付属しています。対物レンズキャップはただはめ込むだけですが、接眼レンズキャップはひねって脱着します。
ピントを合わせるときは上の画像のねじ(フォーカシングホイール)を回してピントを合わせます。接眼レンズ部分にピント合わせのねじがあればいいのにと思いましたが、そうすると、ピント合わせの際にフィールドスコープの向く方向が変わってしまうのだろうと思いました。
対物レンズ側には、日光が横から入ってこないように、可動式のカバーがありました。
倍率の変更は接眼レンズの周りにあるねじ(ハンドホイール)を回して変更します。20倍から40倍までの間であれば、無段階に倍率を調整できます。
対物レンズは直径60mmでレンズコーティングにはFMCというものを使用しているそうです。またプリズムにはBK-7のポロプリズムを使用しているそうです)
接眼レンズは、アイレリーフが19.5mm~18mmほどあるので、眼鏡をかけたままでも観察をすることができました。
製品性能
対物レンズ直径/接眼レンズ直径 | 60mm/16mm |
倍率 | 20倍~60倍 |
使用プリズム | ポロプリズム(材質BK-7) |
視界 | 41~21m/1000m (134~69ft/1093yds) |
視野 | 2.1°~1° |
アイレリーフ | 19.5~18mm |
ひとみ径 | 3.25-1.1mm |
最短焦点距離 | 6m/236 inches |
使用してみて
20倍だととてもくっきりと対象を見ることができます。高倍率にすると、20倍ほどくっきりとみることはできませんが、それでも対象を観察するには十分綺麗にみることができます。試しに高めの電波塔の写真を撮ってみました。写真だと微妙ですが、実際はもっときれいにみることができます。
20倍での写真です。この時点ですでに、電波塔の配線を見ることができます。
40倍での写真です。20倍よりもさらに細かく見ることができます。
60倍での写真です。理由はわかりませんが、少し白っぽくなっています。
まとめ
このフィールドスコープは低価格な部類のものでしたが、ただ遠くを眺めるくらいであれば十分な性能であることがわかりました。個人的にはとてもコストパフォーマンスの良い製品だと思いました。対象を模様がはっきりわかるくらいまでもっと細かく見たいというときにはもっと高額なフィールドスコープが必要になると思いますが、そうでなければこちらの製品でも十分満足できると思います。enkeeoのフィールドスコープはこれだけしかないので、これからは、倍率がもっと高く、対物レンズの直径がより大きく、ガラスにBAK-4を採用していてとても綺麗に対象を観察できるものが出てほしいなと思いました。
\ 11月21日限定 /