懐中電灯は災害などに備えて誰もが持っているものです。しかし、家庭においてあるものがキーホルダー型の小型の懐中電灯だったり、一昔前の電球を使用する懐中電灯だったりするといざというときちょっと頼りないです。
家に常備しておく懐中電灯は、少なくとも「夜に足元を照らした時、ある程度の範囲がはっきりとわかるくらいの明るさ」あるいは「周りを照らして周囲の状況がすぐに確認できるくらいの明るさ」は欲しいところです。目を凝らさないと周りが見えないような明るさの懐中電灯は頼りないです。
そこで、今回はこのライトを持っておけばまず大丈夫だろうというものを紹介していこうと思います。
懐中電灯の選び方
懐中電灯の選び方はライトを置く場所などで変わりますが、どのライトであっても明るさとランタイム(点灯できる時間)、電池の種類には気を付けておきたいです。
懐中電灯の明るさ
懐中電灯の明るさの単位として
- lm(ルーメン)
- lx(ルクス)
- cd(カンデラ)
が使われています。メーカーによって測定する明るさの単位(上記の三種類)が違うことがあるので、選ぶときに困ってしまいます。
ルーメンとルクスでは測定方法が違うので、「○○ルーメンだからこれは○○ルクスのライトなんだ」という風に考えることはできません。ルーメンはライトから出る光の量を表すのに対し、ルクスはある一部分の光の強さを表しています。なので、たとえルーメン数が同じでも、光がより集中しているもの(照射範囲が狭かったり、中心部分だけ明るいライトなど)はルクスは高い値が出てしまいます。
結局のところ、比較対象のライトの明るさの単位が異なるときは、購入者の勘で選ぶことになります。とはいっても、大体のライトは明るさがlm(ルーメン)で表されているので、迷ったときは数値が高いほうを選べば確実に明るいというライトを購入できます。
明るさの目安
日常的に使用するのであれば、100lmほどあればまず困ることはありません。災害時は100lm~200lmほどあれば頼もしいライトになると思います。200lmを超えるライトは、明るさを変えられるものがほとんどなので、迷ったときはちょっと手を伸ばして200lmを超えるライトに手を出すのも良いかと思います。
ランタイム
ランタイムもメーカーによって基準が異なり、「ライトが点灯しなくなるまでの時間」だったり、「ある程度の明るさに落ちるまでの時間」だったりと様々です。前者は安価なライトに、後者は高価なライトによく見られる基準です。
ランタイムの目安
ランタイムはメーカーによって基準が異なるので、○○時間が良いとはっきりということができません。とりあえずはランタイムが長いものを選んでおきましょう。災害時は、明るさよりもランタイムを重視したほうがいい場合がほとんどです。明るくてもすぐに電池切れになってしまうものは、災害時に電池切れ後の活動に支障が出てしまいます。
電池の種類
ライトには、乾電池式のものと、充電式のもの、リチウムイオンバッテリー(18650など)式のものなど、いくつか種類があります。充電式のものやリチウムイオンバッテリーを使用するもののほうが、明るいライトであることがほとんどで、充電すれば使えるので電池代もかからないという利点があります。日常生活で使うのであればお勧めできるライトです。
それに対して乾電池式のものは電池を交換すれば使えるので、災害時にライトを充電できないようなときにも使えるのでお勧めです。エネループやエボルタなどの充電池を買っておけば充電式ライトのようにも使えますね。
おすすめ懐中電灯ランキング
懐中電灯の選び方を知ったところで、次はおすすめの懐中電灯を紹介していきます。金属製で衝撃に強かったり、点滅機能などのついたものもありますので、自分に合ってそうな”1本”を探してみましょう。
第10位 GENTOS MG-737D
GENTOS製の単3電池2本を使用するLEDライトです。
フォーカスコントロールが可能なLEDライトで、明るさは最大220lm(Highモード)でランタイムはHighモードで5時間とまずまずの長さです。モードが変えられるので、使い方によって明るさやランタイムが変えられるのがいいですね。
単三電池2本のライトなのでサイズ的にも持ちやすく、充電池を買って使用すれば散歩などの日常使用でも十分活躍できます。耐久性、耐水性もあるので、登山用ライトとしても使えます。
第9位 LUMINTOP Tool AA 2.0
LUMINTOP社の単三電池または14500バッテリーを1本使用するLEDライトです。
単三電池を使用する際は最大270lmに達します。電池1本で270lmもの明るさを出力するがゆえに、ランタイムは短くなります。ですが、サイズが小さいので持ち運びやすく、使いたいときにさっと取り出せそうなのがいいですね。
災害時や散歩などの日常使用にはあまり向かないライトですが、小型ながらもとても明るいライトなので、ちょっと外出しようといったときに重宝しそうなライトです。
第8位 GENTOS FLP-1808
GENTOS製の充電式LEDライトです。
明るさ最大370lm(Highモード時)、ランタイムは5時間(Highモード時)と電池式よりもランタイムをそのままに明るさをアップしたような性能となっています。モードを切り替えれば3段階で明るさを変更できるので、使用目的に合わせて明るさを変えられるのがいいですね。
USB充電式のライトなので、充電にはスマートフォンの充電器を使用できます。手軽に充電ができるので、夜間の散歩などの日常使用にはもってこいのライトなのではないかと思います。
第7位 Thrunite Archer 2A V3
Thrunite製の単三電池2本を使用するLEDライトです。
単三電池2本しか使用しないのにもかかわらず、最大500lmとかなり明るいLEDライトです。もちろん明るい分ランタイムは最大光量で100分と短くなってしまいますが、普段使いではMediumモード(75lmでランタイム11時間)で使用し、必要な時に500lmにするという使い方になりそうです。
単三電池駆動ということもあり、本体は細長いので、カバンなどに入れておけば持ち運びもしやすそうです。
第6位 LEDLENSER T7.2
LEDLENSER製の単4電池を4本使用するLEDライトです。
LEDLENSER社のライトは品質がとてもいいため、明るさの割りに価格は高めですが買って損をすることはないです。LEDLENSER社の商品の一つであるT7.2は明るさは最大320lm、ランタイムは25時間(Lowモード)と日常使用では十分の性能です。
ただ単4電池4本と電池をたくさん使ってしまうのが欠点ですね。
第5位 Panasonic BF-BS05P-K
Panasonic製の単1電池を4本使用する大型のLEDライトです。
チップLEDが9つ搭載されているため、明るさは最大335lmにも達します。使用電池が単1電池ということもあり、ランタイムは約25時間と長めです。普段使いだけでなく、災害時にも十分役立ってくれそうな製品です。
スイッチが大型で、ON/OFF切り替えのみとモード切替がないのがさみしいですが、逆に言えば複雑な操作がいらないため誰でも簡単に使いこなすことができると思います。
第4位 WUBEN L50
WUBEN社の18650バッテリーを使用するLEDライトです。
WUBEN社のライトの品質は、WUBENがフラッシュライトのブランドであるがゆえにとてもいいです。悪条件下でも使用できるように、耐衝撃性や耐水性が優れています。
明るさは最大1200lmと乾電池式のライトよりもはるかに明るく、ランタイムも75lmのLowモードで8.5時間とまずまずの長さです。USB充電ができるので、GENTOS FLP-1808と同じようにスマートフォンの充電器で充電できます。
災害時にはあまり向かないかもしれませんが、日常使用でしたら、暗いところでもこのライトで照らせば不安なく行動できそうです。
第3位 Zeelec FL4
Zeelec製の充電式LEDライトです。
使用電池は18650リチウムイオンバッテリーと聞きなれない電池かと思われますが、ネットで購入できる強力なLEDライトにはほとんどが18650バッテリーを使用しています。
特殊な電池を使用するだけあって、明るさは最大1100lmと桁違いの明るさになります。明るいのでランタイムは最低光量のLowモード時でも7時間と若干短めです。ですが、値段的にもなかなかいい商品なのではないかと思います。
ここまでくると日常使用では十分というよりもオーバースペックになりそうです。普段使いでLowモードでの使用が主になりそうですね。
第2位 Thrunite TN4A
Thrunite製の単三電池を4本使用するライトです。
単三電池を使用するものの中でも特に明るい部類に入るライトの一つで、最大1150lmと18650バッテリーを使用するライトとほぼ同じ明るさのライトです。最大光量ではランタイムが最大56分とかなり短いのですが、139lmのMedモードでは最大14時間とまずまずの長さだと思います。
値段が高いことが欠点なのですが、LEDの発熱温度を感知して自動的に明るさを落としたりとライト本体の寿命を延ばす機能が付いているので、故障に強そうなライトですね。1000lm超えのライトが欲しいけれど、18650バッテリーはあまり使いたくないという方にはお勧めできるライトです。
第1位 GENTOS MG-722D
GENTOS製の単2電池2本を使用するLEDライトです。
明るさは最大300lmで、Medモード(150lm)に変えれば最大10時間使用することができます。値段的にも明るさ220lmのMG-732Dとほぼ変わらないので、乾電池を使用するライトの中ではコストパフォーマンスは高めの機種だと思います。
サイズも単三電池2本を使用するライトが一回り太くなったものなので、持ちやすい大きさなのではないかと思います。
LEDライトはいろいろ検討してから買ってみよう
LEDライトはお店に行って適当なものを選んで買っている人も多いかと思います。ですが、使用電池や明るさ、サイズなど、選ぶ選択肢は結構ありますから、ある程度こういうものが欲しいという考えを持ってから購入してほしいなと思います。
ネットで探してみればわかるように、LEDライトは似たような製品がたくさん転がっていますし、粗悪品もたくさんあります。同じ性能でもメーカーで値段が違うこともよくありますから、LEDライトに関しては品質や性能の良い製品を安く手に入れることが大切になります。
懐中電灯なんて一度買ったら買い替えることはそうそうありませんから、あまり使わないからと言って品質の悪い安物に手を出すのではなく、レビューなどを色々調べてできるだけ品質がいいものを買っておきましょう。
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