今回はIMALENT社の自転車用LEDライト「BG10」をレビューしたいと思います。
Thrunite社やOlight社などの様々なメーカーのLEDライトを買ったことがありますが、今回は初めてIMALENT社のバイクライトを購入しました。
バイクライトは探せば色々なものがネットで購入できますが、今回選んだメーカー「IMALENT」のライトは、バッテリー残量やモード表示がOLEDディスプレイで確認できるということで、ライトにOLEDディスプレイが搭載されているのは珍しいなと思い、興味をそそられたのでBG10を選びました。
パッケージおよび内容物
パッケージ
パッケージ箱には、開封したことがわかるようにシールが貼ってありました。
内容物
内容物は、ライト本体、26350バッテリー、USB充電ケーブル、予備Oリング、説明書です。
26350バッテリーは、IMALENT製の3.7V 6A 2000mAhのものです。保護回路内蔵のもののようです。バッテリーの+端子側はボタントップ(乾電池みたいに電池中心にボタンのような端子がある)でした。
USB充電ケーブルは、本体に磁石で接続できるものです。
説明書は英語と中国語のみのものです。日本語の説明書があればなあと思いましたが、それは日本でIMALENT社のライトが広まったときになるのでしょう。
本体外観
本体は黒基調のデザインで、ヘッド部分には青色のベゼルが使われています。
本体後ろ側にはテールキャップがあります。本体が小型であるからか、テールキャップの取っ手が小さく、結構回しにくいです。ある程度力も必要なので、要改善ポイントなのではないかと思います。
本体上面には電源スイッチや充電端子、OLEDディスプレイがあります。電源スイッチにはテールスイッチなどはなく、このスイッチのみで操作することになります。充電端子は金メッキが施されているようです。
自転車用のマウンタは脱着可能で、レバーを下げることで簡単に取り外すことができます。
自転車から離れる時には盗難を防止するためライトを取り外す必要があるので、レバーで簡単に外せるのはいいなと思いました。といっても自転車用ライトならば普通のことなのでしょう。
マウントはライト本体の角度が変えられるようにできています。
ヘッドからはOP(オレンジピール)リフレクターが見えます。このリフレクターのおかげで、普通のライトよく使われる鏡面リフレクターと比べてある程度光を拡散することができます。
光源のLEDにはCree XHP50.2(Cree公式サイト ※英語サイト)が使用されているため、明るさ最大2300lmととても明るいライトになっています。
自転車ライトなので、カットオフライン(ヘッドの上部分にある光を遮るもの)がヘッド部にはあります。カットオフラインの中央には光センサーが取り付けられており、対向車のライトの光などを感知すると明るさが自動的に300lmになります。
自転車用ライトは買ったことがなかったので、自転車用のライトには自動減光機能なんてあるんだなあと思いました。
仕様
使用LED | Cree XHP50.2 |
---|---|
モード | Turboモード 2300lm→800lm 4+55min Highモード 1200lm→800lm 8+69min Midモード 500lm 1h33mi Lowモード 250lm 2h16min |
最大到達距離 | 183m |
耐衝撃性 | 1.5m |
防水性能 | IPX-8(水深2m) |
本体材質 | HA3アルマイト処理済アルミニウム |
重量 | 103g(電池込み) |
サイズ | 77mm(全長)*34mm(幅)*37mm(高さ) |
使用電池 | 26350リチウムイオンバッテリー1本 |
使用してみて
明るさ
明るさは最大2300lmと、Cree XHP50.2を搭載しているだけあって最大光束に関しては言うことはないのですが、この明るさでは4分しか使えないんですよね。といっても2300lmで長時間点灯出来たらライト本体が熱で壊れてしまいますから当然ですね。
普段使いではLowモード(250lm)での使用が主で、もう少し明るさが欲しいなというときにはMidモード(500lm)で使用することになりそうです。
「じゃあHighモード以上の明るさはいつ使うの?」と思うかもしれませんが、残念ながらそれは私にもわかりません… ただ、HighモードもTurboモードも、制限時間になったら消灯するというわけではなく自動的に800lmに明るさが減光するだけなので、人通りの少なく街頭のない田舎の道路で使うのにはちょうどいいのではないかと思います。
OLEDディスプレイ
やはりこのライトの最大の特徴はOLEDディスプレイが搭載されていることなので、OLEDディスプレイの使い勝手がどうなのか説明しないわけにはいきませんね。
ディスプレイの大きさはあまり大きくはありませんが、ライトのモード確認には十分な大きさです。まず充電しているときは、電池マークがディスプレイに表示され、充電状況が5段階で確認できます。
ライトをONにすると、現在のライトの明るさが表示されます。スイッチを押すごとに250lm→500lm→1200lm→2300lmと変わっていきます。
電源ボタンを3回連続して押すと、バッテリー電圧が表示されます。
電源消灯状態で電源ボタンを長押しすると自動明るさ調節機能のON/OFFができます。
OLEDディスプレイによって使い勝手が大きく向上するといったことはありませんが、ディスプレイ付きLEDライトなんてあまりないので、なんだか近未来的でかっこいいとは思いませんか?(私だけかも…)
充電
充電に関しては磁石付き充電ケーブルをライトの充電端子に取り付けるだけ(というか載せるだけ)で充電できます。充電端子がむき出しなので、雨とかで劣化したりはしないのかなと思いましたが、金メッキされてるのでたぶん大丈夫でしょう。(劣化したら保証期間中にメーカーに連絡を!)
ちなみにこのライトは充電しながらでも使用することができるのも特徴の一つです。なので、バッテリーが切れてしまった、あるいはバッテリーを家に置いてきてしまった場合でも、モバイルバッテリーと充電ケーブルを持っていれば使用できるんです。ただし、明るさは250lmと400lmの二段階になります。
配光
光の拡散具合はOPリフレクターならばこんなものかなというような感じです。全体をある程度の明るさで照らしつつ、中心を若干明るく照らすようになっています。カットオフラインがついてはいるのですが、リフレクターの形状的に普通のライトとあまり変わりがないので、自転車に取り付ける際は対向車や歩行者を妨げることのないようにライトを若干下向きにする必要があります。上の写真では少し下方向に向け過ぎた感じがしますけれど…
明るいライトなので、対向車から見れば相当まぶしく感じるでしょう。
照射テスト
配光テスト
配光の上部分はカットオフラインにより遮光されていますね。
同じ500lmのライト同士で配光比較してみました。比較相手はThrunite Archer 2A V3です。
どちらのライトもリフレクターにOPリフレクターを使用しているので、光の拡散具合はほぼ同じでした。
屋外照射
コンパクトデジタルカメラにて”F値3.5、露出時間1/2、ISO速度100”にて撮影しました。ライトを手で支えて撮影しているため、配光にずれがあります。ご了承ください。
まずは近距離(おおよそ5m)のモード別照射画像です。
続いて中距離(おおよそ20m)のモード別照射画像です。
Turboモード(2300lm)での画像が白とびしないように、露出や絞りを設定したためLowモードがとても暗く映ってしまっていますが、実際には250lmのLowモードで自転車用ライトとしては十分な明るさを確保できます。
Lowモード250lmとMidモード500lmの明るさの差は、数値的には2倍の差がありますが、体感的には2倍になっているのかな?という曖昧なラインです。ですがMidモードはLowモードよりも確実に明るくはなっています。
まとめ
IMALENT社のライトは初めてでしたが、なかなか本体の品質も良く、粗悪品ではなかったので、価格相応のライトだなと思いました。ライトとしての基本的な性能(明るさやランタイム、サイズなど)は十分なものでした。
ただ、リフレクターを自転車のライト用に設計したものを使用していればより良かっただろうなと思いました。このライトの明るさ的にも、対向車から見ればとても眩しいので、前方重視の配光ではなく前斜め下重視の配光ができるのが一番良いです。このライトの後継機はリフレクターが改良されていれば良いなと思います。
OLED搭載というのに惹かれて選んだライトでしたが、他のIMALENT社の製品にも搭載されているようなので、今度はバイクライトではなくハンディライトの購入も視野に入れてみたいなと個人的には思いました。(IMALENT社のハンディライトには他社製品を圧倒するような明るさの製品があるようなので…期待できそうです)
\ 11月21日限定 /