今回はQtuoのGEPA080ABというMP3プレーヤーをレビューしたいと思います。(もちろん思ったことをどんどん書いていきます)
今までは画面付きの音楽プレーヤーというと、iPodやウォークマンなどしか思い浮かばなかったのですが、画面付きで低価格のMP3プレーヤーというものの存在を知って驚きました。(Amazonで調べると結構な数が出品されていました。自分が無知なだけみたいです…)この記事を書いているときは値段が3000円を切っていましたし、技術の進歩を感じました。
初めてこの手の製品を手にするので、どれぐらいの性能なのか試してみたいと思います。(Amazonの製品タイトルには、HiFi超高音質やハイレゾプレーヤなんて言葉が入ってるから期待してもいいよね…?)
まずパッケージから見ていきます。黒基調のパッケージですね。よくAmazonで中国の業者のイヤホンやスピーカーを買うのですが、自分が買うものは黒基調のパッケージが多い気がします。(黒色のモデルを買っているからかもしれませんが…)
内容物はプレーヤー本体とイヤホン、USBケーブル、アームバンド、説明書です。
付属イヤホンはイヤーインナー型で、性能については付属品というだけあって、あまり期待しないほうが良い感じです。あくまで動作確認用といったものなのでしょう。
USBケーブルはデータ通信が可能なものです。ケーブルの長さは30cmくらいで、長すぎず短すぎずといった感じです。
説明書は6か国語で記載されているようで、最後のほうのページに日本語で説明されていました。中華製品にありがちな拙い日本語ですが、意味は読み取れるので使用に関しては問題なさそうです。
アームバンドは、若干伸縮性のある生地で作られていました。また、細い腕の方でも使えるように、バンドを通すスリットが2つありました。子供でも使えそうです。一応アームバンドの中にプレーヤーを入れながらでも操作はできますが、スイッチがどこにあるかわからなくなるため、操作する際は一度プレーヤーを取り出す必要がありそうです。2つスリットがあります。
ということで本題のMP3プレーヤー、GEPA080ABのレビューをしましょう。
手元にNW-S754という結構古めの機種のウォークマン(容量8GBのもの)があったので横に並べてみました。縦と横の大きさはほとんど同じで、ちょっと驚きました。厚みは、若干GEPA080ABのほうが厚いですね。ですが、両方とも容量は同じ8GBですが、GEPA080ABはMicroSDカードを入れればMAX72GBですから、十分妥協できるレベルですよね?
スイッチ関しては、ウォークマンは側面に音量スイッチ、ホールドスイッチがついていますが、GEPA080ABは側面にボタンはなく、画面すぐ下に音量ボタンがあります。GEPA080ABのほうが音量ボタンが大きめなので、音量ボタンの押しやすさはGEPA080ABに軍配が上がりますね。そして操作用スイッチは、ウォークマンは7つあるのに対し、GEPA080ABは4つと、スイッチの個数は少なくなっています。
ここで、GEPA080ABの欠点として、操作性に少し難があります。ウォークマンにはちゃんとした十字キーがあり、メニュー画面で操作するときは、上下にもカーソルを動かせるのですが、GEPA080ABはスイッチが十字キー風に作られているだけで、実際はカーソルを合わせるときは左右キーしか使えないのです。なので、ウォークマンに慣れている人はメニュー画面で間違えて上または下キーを押してしまい、どうでもいい画面を開いてしまうことがしばしばあります。また、設定画面でも間違えて上下のボタンを押してしまうこともあります。GEPA080ABの操作に慣れてしまえば気にしなくなりますが、使い始めは少し操作のやりにくさを感じてしまうかもしれません。
そして画質は、値段の差もあってウォークマンの方が高画質です。MP3プレーヤーという時点で画質を気にする方はあまりいないと思うので、それほど気にする必要はないと思います。
そして気にする必要はないけれども気になってしまうものが少しおかしな日本語です。MP3プレーヤーという時点でこのようなことを気にする人は少ないと思いますが、一応いくつか見つけたので画像を張っておこうと思います。録音設定と書いてあるはずですが、録音設置?
ここまでさんざん悪い点ばかり書いていましたが悪いと思ったのはこれくらいです。音楽を聴く分には欠点はありません。ウォークマンと聞き比べてみましたが、自分は音質はほとんど変わらないのではと思いました。(音質に関してあまり気にしないので参考になる意見かどうかはわかりませんが)音質が変わるとしたらイヤホンの品質やビットレートに寄るかなと思います。ただ、ハイレゾやHiFi超高音質というのはどうかと思います。超高音質ではなく、普通の高音質といった感じです。
また、別の機能として、FMラジオを聴くこともできますが、これも十分使えます。室内で聞くと電波の強さによって聞けない放送局もあると思いますが、外で使ってみたところ、プリセットも難なくでき、クリアに聞くことができました。ただ最初に設定の「周波数範囲」という項目を、日本周波段というものにしておかないと、「いくつかのラジオ局の放送が聴けないぞ!?」ということになります。ラジオ設定画面の最下部に周波数範囲という項目がありますまた、イヤホンのケーブルがアンテナ代わりになるので、ケーブルの状態によって感度が変わってしまうことがあります。
他にも、録音機能やストップウォッチ機能、カレンダーやアラーム機能もあります。これらの機能も使用する分には十分な性能です。ただ使う機会があるかどうかは別です。電子ブックというtxtファイルを読める機能や画像を見る機能もありますが、画質のこともあるので使うことはほとんどないでしょう。 ウォークマンとGEPA080ABに同じ画僧を表示させたとき 電子ブックにて「テストテキスト 試験テキスト」という文章を表示させた様子。
ちなみに、このMP3プレーヤーの中に、ベートーヴェンの「エリーゼのために」が内臓されていました。
まとめ
画質や操作性など、いくつか欠点はありますが、3000円を切っていながらも、音楽プレーヤーとしての性能はその値段以上の価値があると思います。結局、ハイレゾプレーヤーということはなかった気がしますが、それでもがっかりしたということはありません。このような低価格なMP3プレーヤーがこういうものなんだと分かり、良かったです。また、画面付きなことを生かして様々な機能をつけていることに、多機能なものが好きな自分にはとても面白く感じました。いつかこの手の製品が、技術の進歩で、今と同じ値段でウォークマン並みの性能を持つようになるのではないかと思いました。
\ 10月11日限定 /
再生設置について。
多分原文はRecode setで、setの意味は、設定や設置など複数の意味を持つためこうなったのではと思います。
似たようなもので、英語の設定だとSleep Time(スリープにする時間)なのが、日本語では睡眠時間となっていたものもありました。これは完全に意味違いますよね(笑)