今回はRemaxの「RB-M9 FABRIC SREAKER」の使用感をレビューしようと思う。
FABRICとあるように麻布素材でカバーされていて、“北欧家具とマッチするデザイン“が売り文句。
「3980円でそんな…w」って思ってたけどビックリ。結構、良い。
◎3.5W×2のHD音質
◎北欧家具とマッチする暖かみのあるデザイン
では、初期設定からペアリングして音楽が聴けるまで解説していこう。
中身はSimpleで迷わなかった
- スピーカー:1つ
- 黒いケース:1箱
黒いケースの中身はこうなっている。
- スピーカーの足
- 充電ケーブル(60cm)
- AUX入力端子(60cm)
- 説明書+合格証
充電ケーブルは入っているけれど、変換アダプタは入ってないのでコンセントから直接充電することは出来ない。とは言っても、スマホやパソコンを持っていれば変換アダプタやUSB端子が(山ほど)あるはずなので問題はないだろう。
変換アダプタは右のやつ。コンセントに繋いでUSB端子に変換できるもの。
で、きちんとAUXケーブルが入っていて親切。買ってすぐ有線でも使えるようになっている。ま、当たり前か。
Bluetooth接続の時にはAUXケーブルは使わなくて良い。あくまで有線接続するときにだけ使うことになる。
だけどせっかくBluetooth対応スピーカーなのだから有線で繋いでしまうのはもったいない。無線だからこそ片手で持ち運んで、それこそ線が届かないようなところ(コンセントが近くに無いとか)でも難なく使えてしまう所をぜひ、利用したい。
有線で繋いだ方が若干、音質が良くなるのでどれっくらい違うのか、Bluetooth接続でも使える音質なのか、ということはしっかり検証して後述しておく。
左が有線で接続するときのAUX端子、右が充電で使うmicro-B端子、その上にあるのが足を取り付ける穴。充電は3~4時間で連続再生が6時間出来る。
ハードに持ち運んで2.3日充電無しに使いたい、という人にはちょっと足りないが、毎日充電出来るなら1日フルに使えるバッテリー量だ。
足はこんな感じで取り付ける。最後までは入らないので強く押し込み過ぎないこと。十分固定されるので抜けたりはしなかった。
左から、1.曲の一時停止/再生、2.音量上げ、3.曲送り、4.曲戻し、5.音量下げ、6.Bluetooth接続兼電源だ。
音量調節は約30段階で細かく調節が出来る。
もしかしたら薄々気付いているかも知れないが、これが案外デカい。
キーボードと比べてもこの存在感。(youtube視聴中のPC画面はご愛嬌)(後ろのスピーカーは後述するONKYOのスピーカー)
おまけに電源がついているときは上部の青いLEDが光るのがかわいいじゃんね。
Bluetoothの音質ってクソって聞いてたけど…
「知ってるよ、Bluetoothって音質悪いんでしょ」という読者(自分もそうだった)のためにちょっぴり調べてみたことを。
Bluetoothで接続するとSBCという圧縮方式になるらしい。へぇー。
AAC(主にiPhoneなど)、apt-X(主にAndroidなど)、LDAC方式(ソニーが開発したハイレゾ対応)といったSBCより高音質とされる圧縮方式もあるが、記述が無いのできっとこれもSBCのみの対応だろう。
Bluetooth2.0→3.0→4.0と進化する中でSBCでもそれなりに良い音で聴けるスピーカーが増えてきたようだ。SBCだけ対応のスピーカーでも5万6万するものもあるくらいだから。
昔の話、Bluetoothで画像を送信したことがあるけど、やたらめったら時間がかかった。
それから「Bluetoothはちょっと…」と思っていたけれど、曲が途切れたり(遅延)、ノイズが入りまくったり(干渉)ということがこれには全く無い。
いやー、ほんと凄いな。”今の”Bluetoothって。
Auxiliary(オグジリアリ)音質ってどのくらい違うのか
となれば、気になるのは“有線接続の音質”である。
非可逆圧縮をするSBCよりAUX入力のほうが音質は当然良くなる、というものなのだけど…
早速、PCと繋いで試してみると、、、
はぁ、良い音。
筆者は音に関しては素人同然だが、それでも、低音が若干強化されて高音とのバランスが取れるようになった。音に厚みが出て、聴いていても疲れないし心地が良い。
しかし、有線(Auxiliary)と無線(Bluetooth)で体感的にはそこまで大きな差はない。
目隠しされて「さあ、どっちだ」と、されたら絶対に分からない自信がある。
ここでまた感心する。Bluetoothすげえなって。SBCは音質悪いって聞いてたから期待してなかったじゃんか。
それに有線で繋いでしまうとPC(デバイス)側の曲再生ボタンしか使えなくなるので、スピーカー側の再生ボタンや一時停止ボタンは死ぬ(音量調節ボタンだけは使える)。
あくまで、有線で使うならスピーカーのボタンは電源を入れるだけ。曲の再生はPCとかスマホ側でやる。音量調節なら出来るよ、って感じ。めんどくさいから音量調節もデバイス側でやっちゃうだろうけど。
だから、このスピーカーはやっぱりBluetooth接続で使いたい。コードレスだとPC周りの鬱陶しい配線のアレもなくなる。
iPhoneでYouTubeとか音楽を聴いていたこともあったが、音量を上げたときの高音の歪みがヒドかった。
ガシャンガシャン鳴って聴いていられるものじゃなかったことを思い出すと、スマホから音楽を聴くときにスマホ側のスピーカーの音割れが気になるならスピーカーを外付けする選択もありだと思った。
一人暮らしのワンルームに最適音圧
このBluetoothスピーカーは3.5W×2で7Wの出力だが、これがどんなもんかと言うと「一人暮らしのワンルームに最適な音圧」だ。(※一般的に出力が大きいほど音圧が強くなる)
筆者の家はワンルームタイプで10畳とちょっと広めだが、引っ越して以来お世話になっているONKYOの80Wの爆音を鳴らすことが可能な2.1chスピーカーはその性能をフルに発揮したことはまだ、ない。
低音が腹に響く感じにはやっぱり惚れ惚れするけれど、完全に宝を持ち腐れている。
一人暮らしのワンルームならスピーカーはコスパ良く選んで、浮いた金でCDを存分に借りる方が絶対に良い。
ほんと、どこにでも置けるしね。
聞き比べた感じもこのスピーカーは高音が割れずに良く響く。低音が少しこもったような音がしたが“エージング”すれば抜群に良くなったのでその様子も最後に書いておこうと思う。
ハイレゾ音源にこだわらない人にはコスパ高すぎ
色々書いてきたが、数あるBluetoothスピーカーの中で、案外デカいと言えど片手で持ち運べる携帯性とHD音質のBluetoothスピーカー、それから丸形の麻布材質デザイン(珍しい・おしゃれ)という点はおススメできる。
残念ながらハイレゾ音源には対応していないのでBluetoothでもハイレゾで曲を聴きたいというこだわりがある読者はLDAC方式対応のスピーカーを選んでほしい。
10畳程度の部屋でちょっと良い音が聴きたい、スマホじゃYouTuberの声が割れて聴きにくいからなるべく安くしつつ耐えるスピーカーが欲しい、据え置きは邪魔だから持ち運べたらなおいい、と考えている読者には価格を見ても、デザインを見ても間違いなくおススメできる一台だと思う。
最近はCDを借りなくてもYouTubeで大体の曲は聴けるし、HD音質のものも増えてきたから筆者もYouTubeばかり聴いている。
おまけ
音質をさらに引き上げるエージングと裏ワザと…
スピーカーの出荷時は少し堅い音がする。
これを柔らかくして音の伸びを良くすることを「エージング」という。
このスピーカーに最適なエージングの方法とBluetooth接続の音質をちょっと良くする裏ワザを公開しておく。
エージングは変にピンクノイズをかけるより「自分が良く聴く曲」を大きめの音量でかけるのが正解だとされている。
このスピーカーは低音が弱いので、こう、ダムダムと腹に響く低音が出てくれない。シンバルの高音は綺麗に響くのに、バスドラムの迫力ある音が聴こえにくい。
そこで、ドラムが強い曲を「自分がいつも聴く音量の2倍の音量」で流す。※かなりうるさいのでマフラーとか毛布とかでグルグル巻きにしないと苦情が来るレベル。
1日3~4時間流し続けて、1週間もやれば低音がしっかり聞こえるようになる。※聴くときに音量を1つ2つ上げると低音まで良く聴こえた。
2日目くらいで一気に角が取れて、あとは徐々に低音が染みついてくる感じだ。
Bluetooth高音質接続のために3つのヒント
- 充電しながら聴かない
- 充電は50%以上あったほうが良い
- デバイス側の音量はMAXでスピーカー側で細かく調節する
充電しながら聴くと充電側の電流からノイズが入り込むことがあるので止めた方が良い。バッテリーの寿命を縮めることにもなるので本当に止めたほうが良い。
充電の残量はやっぱり音質(音圧)に影響を及ぼすようだ。充電が少なくなると音量が小さくなるので音量を上げて応急処置するか、コンセントがあるなら充電すれば音圧が戻る。
スマホにも音量調節があるし、スピーカーにも音量調節があるが、ノイズをなるべく入れたくない場合はスマホの音量はMAXにしてスピーカー側で微調節する方が良い。
スマホを最小ギリギリにしてスピーカー側をMAXにしてもノイズが入らなかったのであまり気にすることでもないかも知れないが、一般的にはそうするのが良いらしい。
性能(スペック)
- 充電:5V,500mA
- バッテリー:1800mAリチウム電池
- 接続:Bluetooth4.1
- 出力:3.5W×2
- インピーダンス:4Ω
- Bluetooth強度:950mV
- アンプ周波数域:20Hz~18kHz
- スピーカー周波数域:150Hz~18kHz
- 歪み:0.5%以内(1kHz,1Wなら)
- セパレーション:70dB以上
- S/N比:70dB以上
3~4時間充電で6時間の連続再生。
3.5W×2のステレオスピーカー(音が二箇所から出る)。
Bluetooth接続可能距離は10m程度まで。
ch1からch2への信号の漏れの比(セパレーション)は3000分の1以下。十分量。
信号に対するノイズの比(S/N比)も3000分の1以下。十分量。
\ 12月9日限定 /