今回は音楽プレーヤーである、「xDuoo Nano D3」をレビューしたいと思います。
最初の投稿で安価なMP3音楽プレーヤーのレビューをしましたが、音楽を入れて聞くだけという簡素もので、音楽プレーヤとしての機能はまあまあでした。今回の音楽プレーヤーは、値段が1万円を切るため、ウォークマンと比較すると安価ですが、しっかり音楽プレーヤーとしての機能を持っており、音質にこだわる人でも十分使えるのではないかと思えるほどの製品です。
パッケージ及び本体外観
パッケージと内容物
パッケージは紙箱の中に、黒色の化粧箱が入っていました。
内容物は、音楽プレーヤー、ケーブル、イヤホンジャックを保護するカバーのようなもの、保護シート2枚、説明書、保証書です。
保護シートの材質はPETなのか、ぺらぺらとしています。音楽プレーヤーを買っても保護シートがついてくることはほとんどないので、良心的だなと思いました。本体にすでに保護シートが張り付けてあるので、実質3枚保護シートが付属しています。
USBケーブルはデータ通信も可能なものです。プレーヤー本体に接続するほうはMicroB端子が使われています。
イヤホンジャックに差し込むカバーのようなものです。保管時にイヤホンジャックへの埃の侵入を防ぐためにあるものだと思いますが、説明書にこの付属品についての記述がないので詳しいことはわかりません。
説明書は、中国語及び英語での表記しかありません。プレーヤー本体は日本語に対応しているので、使い方はわからなくはありませんが、出来れば日本語の説明があれば良いなと思いました。
保証書です。領収書を張り付けて送付するタイプのものでしょうか。使うことはなさそうです。
本体外観
保護シートがすでに張り付けてあり、シールを剥がすだけですぐ使えました。保護シートを貼る手間がないのが良いと思います。本体表面には、選択ボタンや戻るボタン、再生ボタンが配置されています。ボタン数は少なく、操作は比較的簡単です。
裏面にはメーカーロゴやFC,CEなどの基準に適合していることを証明するマークが記載されています。
右側面には、電源ボタン、音量ボタン、リセットボタンがあります。リセットは、本体設定からリセットができるので、リセットボタンは起動しなくなった際に使用するものだと思います。
本体上面には、USB MicroB端子とMicroSDカードスロットがあります。MicroSDカードは結構奥まで押し込まないと装着できませんが、そのおかげで、持ち運び時に勝手にMicroSDカードが外れてしまうということはなさそうです。
本体下面にはイヤホンジャックとラインアウト用のジャックがついています。ウォークマンにはラインアウト用端子はついていないので、ラインアウト用端子がある音楽プレーヤーは珍しいのではないかと思います。
本体仕様
内蔵電池 | 900mAh 3.7Vリチウムポリマー電池 |
ディスプレイ | 2.0インチIPS液晶 解像度240×320 |
内蔵メモリ | 8GB |
拡張メモリ | MicroSDカード(最大256GB) |
対応コーデック | DSD DSD64-DSD256(.DSF&DFF) |
APE 16-24Bit/44.1k-96kHz | |
FLAC 16-24Bit/44.1k-192kHz | |
WAV 16-24Bit/44.1k-192kHz | |
AAC・OGG・MP3・WMA | |
出力 | 250mW(32Ω負荷) |
周波数特性 | 10Hz~100kHz(±0.5d) |
ひずみ度 | 0.005%(1kHz) |
ヘッドフォンインピーダンス | 8Ω~150Ω |
使用してみて
操作してみて
操作ボタンが上と下しかないので、操作は少し癖があります。慣れてしまえば大丈夫です。(自分は何度かこの手の音楽プレーヤーに触れたことがあるので、違和感はありません)また、動作が少しもっさりしている感じがします。(ファームウェア更新で修正されたようです)
初回起動時は、言語が英語だったので、言語を日本語に変える必要がありました。
「Setting」から「Languages」を選択し、さらに「日本語」を選択すると日本語化できます。所々おかしな日本語がありますが、使用する分には大丈夫だと思います。
また、初回起動時はファームウェアバージョンが1.1だったのですが、xDuoo公式サイトhttp://www.xduoo.com/xduoo/En/DownList.Asp(リンク先は中国語です)からファームウェアバージョン1.3が提供されているそうです。ファームウェアを更新すると、動作速度の向上やフォルダ内連続再生に対応し、バグの修正がされる様です。ただ、アップデートのやり方がわかりません。
音楽を聴いてみて
同じ圧縮形式の音楽ファイルをNano D3(ハイレゾ対応)とウォークマンNW-S754(ハイレゾ非対応)に保存し、聴き比べしてみましたが、音質はウォークマンとはあまり差がないと思います。(音質に関してあまり敏感でない人の意見ですが)
ただ、音質に差が出てくるのは、イヤホンが高品質なものであることと、音源ファイルがハイレゾであり、かつ、その音源ファイルが最高品質であることが重なって、はじめてわずかな差が生まれるものだと思うので、CDから曲を取り込んでプレーヤーに保存するという自分のやり方では差がほとんど感じられないのかもしれません。
普通の人が音楽を取り込んで使用する分には差は生まれないと思うので、使用する音楽プレーヤーはxDuoo Nano D3でもウォークマンでもいいのではないかと思います。
安価なプレーヤーとの比較
前回レビューした安価なMP3プレーヤー(Qtuo GEPA080AB)と比較してみます。
大きさは、xDuoo Nano D3の方はQtuo製のものと比較してみると、横幅が広く縦の長さが短いです。横幅が細すぎないので、握りやすく感じました。
側面の厚みは、Qtuo製のほうが厚みがないです。収納する際はQtuo製の方がかさばりませんが、大きな差はなさそうです。おいてあるプレーヤーを持ち上げるときには、厚みのあるNano D3の方が持ち上げやすいです。また、側面ボタンも厚みがあるおかげで押しやすいです。
重さは、Nano D3は約75gなのに対し、Qtuo製のものは約42gです。わずかな差ですが、腕に装着して運動しながら音楽を聴くときはQtuo製のほうが負担が少なくていいかもしれません。
画面表示の見やすさですが、上の写真の通り、Nano D3の圧勝です。Qtuo製のほうは屋外で使うと画面がとても見づらくなりますが、Nano D3ではそんなことはありませんでした。また、解像度も、Qtuo製のものは表示がドットで集まりでできている感じがしますが、Nano D3は文字も図形もふちがなめらかです。解像度はNano D3の方が上です。
またQtuo製の安価な製品にはない機能として、局のリピート、シャッフル再生やイラコイザ調節機能があります。
安い製品とはあまり差がないのではないかと思いましたが、画面の解像度や、イラコイザ調節などの音楽プレーヤーにはなくてはならない機能の有無で差がついていることに気が付きました。
まとめ
安い製品と比較してみましたが、Nano D3のほうがスペックは上でした。イラコイザ調節に対応していることはもちろん、リピート再生機能があることが使い勝手に大きく影響を及ぼしている感じがします。この製品コストパフォーマンスが高く、安い割にはしっかりとハイレゾに対応しているので、ハイレゾ音源を持っていて、高品質なイヤホンを持っていれば、音質に不満はないと思います。ウォークマンと比較しても安く買えるので、試しにハイレゾを体感してみたいという方にお勧めできます。
Amazonでは、出品者L.Sオーディオ様から9999円(2018年2月での値段)で、出品者Amazonから12800円(2018年2月での値段)で販売されています。Amazonが出品しているものは国内正規品(おそらく説明書が日本語であるもの)です。
ですが、GearBest様から9042円(2018年2月での値段)で販売されているので、配達までに時間はかかりますが、「説明書は日本語に対応していなくてもいいから安く手に入れたい」という方はGearBest様より購入してみてはいかがでしょうか。(GearBestではタイムセールやクーポンなどがよく発行されるので、もっと安い値段で手に入れることも可能だと思います)
商品リンク:xDuoo Nano D3
外部リンク:GearBestの注文方法や支払い方法を解説!
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