今回はYIESYのアウトドアランタンの分解レビューをしたいと思います。
ランタンといいつつ、懐中電灯にもなる2WAYランタンです。ソーラーパネルとコンセントからの充電に対応しているものです。レビューしようと思ったきっかけは、「久しぶりに分解レビューしたいな」と思っていたところ、二個セットの安いアウトドアランタンを入手できたことです。もちろん製品のレビューもしっかりしますが… こういった中国製の安いランタンには、コストを抑えるのにどんな部品が使われているのか気になりますから分解したくなるのも当然ですね。
パッケージ及び外観
パッケージと内容物
パッケージは普通のメーカーロゴの印刷された段ボール箱とシンプルです。
内容物は、ランタン本体2個、充電用ACコード2個、説明書の合計5つです。
ACコードですが、コードの太さが結構細めで、耐久性があまりよくないんじゃないかと心配になりました。おそらく二重絶縁などされていないのでしょう。また、プラグも普通のプラグと比べて小さめです。
手元にあったノートパソコン用のACアダプタのプラグとの大きさ比較
上の画像の通り、プラグが小さめであることと、コードが細めであることがわかると思います。
プラグの端子部分
プラグの端子に穴が開いていません。プラグの穴はプラグが勝手に抜けるのを防いでくれるものなので、あったほうがいいのではないかという気もしますが、コスト的にできなかったのでしょうか。
ランタンに差し込む方の端子部分
端子のプラスチックの部分にバリがあるのは値段が値段なので無視しましょう。
説明書は一枚のみで、裏面に英語で書かれているだけです。使い方は単純なので、説明書は必要ないかもしれません。
本体外観
本体は黒基調のデザインで、プラスチックの外装です。傷が結構ついていたので、あまり品質は良くない感じがします。
本体上面にはソーラーパネルがあります。こちらも少し傷がついていました。
ライトの部分です。ライトのレンズの部分にはプラスチックの板が使われていました。こちらにも少し傷がついています。使う分には問題はないですが、透明なプラスチックなので気になってしまいます。
本体上面側の側面には充電用端子と充電インジゲーターがついています。少しの光でもソーラーパネルで充電できるのか、明るい部屋に置いておくと赤色LEDインジゲーターが光ります。また、反対側にはUSB出力端子もついていました。
フラッシュライトのスイッチ部分には、テープでスイッチカバーが取り付けられていました。それを取り外すとスイッチが推せるようになります。スイッチには接点不良などはありませんでした。
上の画像のように、金属の棒の部分を持ち上げることで、取っ手を作ることができます。これは便利かもしれません。
ランタンとして使うときは、両端の金属の棒の部分を持ち上げることで、本体が引っ張れるようになるので、ランタン部分を引っ張り出すことでランタンとして使えるようになります。ちなみに、引っ張り出すと勝手にランタンの電源がONになります。引っ張るとカチッとスイッチか何かの音が鳴るので、内部にスイッチが内蔵されているのだと思いますが、スイッチを押す手間が省けるのは良いですね。
分解してみて
本体のフラッシュライト側をねじると簡単にレンズ部分を外すことができました。分解が簡単にできて良いですね。プラスチック部分が溶着されていたら外すのが大変ですからね。
フラッシュライト部分には星形放熱板つきのパワーLEDがついていました。リフレクター部分にねじ止めされていますが、リフレクターはプラスチック製なので、放熱はあまりよくない感じがします。また、パワーLEDにつながっている配線をたどってみましたが、電流制限抵抗や定電流回路などはついていませんでした。バッテリーに直で接続してあるようです。過電流や発熱でLEDがすぐに壊れるんじゃないかと思います。(配線が細めなのでそれが抵抗代わりかもしれませんが…)
パワーLED
パワーLEDを外してみました。このLEDはノーブランドものでしょうか?単価がいくらなのか気になります。
すぐそばにはマイクロスイッチがついていました。このスイッチがランタン本体内部の出っ張りと接触することでランタン電源OFF、離れることで電源がONとなるようです。
マイクロスイッチには2A125VACと印字されています。
ソーラーパネル側もひねるだけで分解が可能でした。内部には充電基板とバッテリーが入っていました。(バッテリーは青色のビニールでおおわれていました。)
本体にUSB出力端子がついていますが、これもパワーバッテリーと同じくバッテリーに直付けのようで、電圧を測定してみたところ約3.7Vでした。(フル充電ではないので、フル充電するとさらに電圧が上がると思われます。
ランタン側のLED基板にはチップLEDが6個搭載されていました。こちらも電流制限用抵抗などはついていません。意外にも明るいので何かに使えるかもしれません。
AC100V入力端子
画像を見てわかると思いますが、コンセントからの100Vが流れる部分の配線(青いコードです)が細い気がします。安全性が心配です。
バッテリー
バッテリーにはbrighterと印字されています。brighterという電池メーカーはネットで調べたところ、実在していますが本当にその会社のものなのかは不明です。電池の大きさは単四電池ほどの大きさで、もしかするとニッケル水素電池やニカド電池などの充電式の単四電池なのかもしれません。
まとめ
今回は雑なレビューな感じがしますがご了承ください。安いランタン、懐中電灯は多く出回っていますが、大体の安いライトは安全性、耐久性に欠けるものがほとんどだと思います。(特に充電式のライトなど)今回のレビューで分解した製品は一種類だけなので、絶対に安全性、耐久性に欠けているとは断言できませんが、多くのものが、コンセントから流れてくる電気を流すのに使用されているコードが細かったり、LEDがバッテリーが抵抗や定電流回路なしで直に接続されていたりしていると思います。寝ている間に充電していたら発火したなんてことも起きうることですし、寿命の長いLEDを使用していても、品質が悪ければ過電流や発熱ですぐに寿命が尽きることもあります。寿命が長く、安心して使えるライトが欲しいのであれば、ある程度の値段がするものを選んだほうがいいと思います。
\ 11月23日限定 /