今回はKlarus社のLEDライト「G20」をレビューしたいと思います。
今回は購入してから時間が経っているライトをレビューします。そのため、このライトはLEDがXHP70.2ではなく、XHP70という少し古いモデルを採用しています。
古いLEDを搭載していると言っても、XHP70 1灯で最大3000lmという日常生活では十分な光量のライトです。
また、Klarus製の26650バッテリーがセットになっていて、その上ライトには充電機能が付いているので、USBケーブルさえあれば、26650バッテリーや充電器を持っていない場合でも使用することが可能です。
パッケージおよび内容物
パッケージ
内容物
- ライト本体
- ホルスター
- 充電用USBケーブル
- ストラップ
- 予備Oリング
説明書(英語と中国語) - カタログ
ホルスターにはライトがきっちり入ります。
収納する際はライトのサイドスイッチに気を付けないと、ロックアウトしていない場合、ボタンが押されて電源が入ってしまう可能性があります。
ホルスター収納時のことを考えて、ライトのサイドスイッチの高さがもう少し低ければいいなと思いました。背面のベルトループはベルクロが使われているので、脱着が簡単です。
Klarus製の26650バッテリーです。容量は5000mAhで、保護回路が内蔵されているようです。また、+端子はボタントップです。
USBケーブルは、ライト接続側の端子がMicroUSBとなっています。
本体外観
大きさは全長124mm、ヘッド直径36mm、ボディ直径34mmです。
今まで18650や単三電池を使用するライトばかりレビューしてきたので、
初めて持ったときは太いなと思いましたが、持ってみると18650ライトよりも持ちやすい感じがします。
ヘッド部分が若干重いということもなく、長時間持っていても苦ではなさそうです。
ライトの形がほぼ円柱形なので、持ち運びも楽そうです。(ホルスターもついていますし)
重さは電池なしで約132g(公称値131g)、電池ありで約229gです。
本体にはAerospace Aluminum Alloy 6061-T6が使われていて、表面処理にはHA3が施されています。
黒色の塗装は剥げやざらつきなどがなく、とてもきれいです。表面処理もしっかりされているので、塗装が剥げる心配はあまりしなくてもよさそうです。
サイドスイッチは少し遊びがある感じがしますが、ほとんど気になりません。スイッチの出っ張りが大きく押した感じが軽いので、比較的押しやすく操作性は良いのですが、ホルスターの説明で記載した通り、ロックアウトをしていない状態だと収納時に勝手にスイッチが入ってしまうことがありそうです。
サイドスイッチ中央には電池残量のインジゲータがあり、ライトの電源を入れたとき、電池残量が100%~70%の時には緑色に、70%~30%の時にはオレンジ色、30%以下の時には赤色で約5秒間点灯します。
また、10%以下になるとインジゲータが常時点滅します。
テールスイッチは出っ張りが小さいのでライトを立たせて置いてもぐらついたりしません。
サイドスイッチもテールスイッチも機能的にはほぼ同じなので、ライトの持ち方によって使い分けるのがいいと思います。
USB端子は厚みのあるゴムキャップで蓋がされています。
このライトは2Aでの充電に対応しています。(2A以上の電流が出力可能なUSB充電器が必要です)
そのため、バッテリーを取り外して別売の充電器で充電するよりも早く充電できるかもしれません。
Klarusの充電ケーブルを使用した場合に2Aでの充電が可能になると説明書には書いてありますが、
大電流に対応しているUSBケーブルであっても可能だと思われます。
面倒な時には充電端子がMicroUSB端子のスマートフォンの充電器をつなぐことです。(出力電流がまあまああるため)
どちら側も金メッキが施されています。また、両方ともにスプリングなので、
気持ち程度でしょうが、電池への衝撃を緩和することができそうです。スプリングが少し固めな感じがします。
また、ヘッドとボディをつなげるためのネジはピッチが粗いのですが、ネジ山が大きいので強度は十分だと思われます。電池を交換する際はヘッドを回す回数が少なくて済むので楽です。
使用されているリフレクターはOPリフレクター(オレンジピールリフレクター)で、レンズには強化ガラスにARコートが施されているため、傷に強いです。
また、使用されているLEDはXHP70 N4です。
1つのLEDに4つダイが載っているので、熱ですぐに寿命が縮んでしまうのではないかと思う方がいると思いますが、それを防ぐためにこのライトには過熱保護機能がついています。
ある温度に達すると自動的に出力を抑えてくれるので、
「10分経ったらLED冷却させるために電源を切らないといけない」ということはありません。
仕様
使用LED | Cree XHP70 N4 |
---|---|
モード | Turboモード:3000lm 45min Highモード:650lm 4h30min Mediumモード:160lm 19h Lowモード:15lm 150h Strobeモード:3000lm 1h30min SOSモード:160lm 51h |
最大到達距離 | 150m |
耐衝撃性 | 1.5m |
防水性能 | IPX-8(2m) |
本体材質 | Aerospace Aluminum Alloy 6061-T6 |
重量 | 131g(電池なし) |
サイズ | 124mm(長さ)*36mm(ヘッド部 直径)*34mm(ボディ直径) |
使用電池 | 26650リチウムイオンバッテリー1本 |
使用してみて
使い方
消灯状態でテールスイッチまたはサイドスイッチを長押しすると、Turboモードの間欠点灯ができます。
サイドスイッチまたはテールスイッチを押すと点灯し、点灯した状態で長押しすると消灯します。
点灯した状態でスイッチを押すとモード切替ができ、Lowモード→Mediumモード→Highモード→Turboモード→Lowモード…..という順に切り替わります。また、メモリー機能があるので、次回サイドスイッチで点灯した場合、点灯したときのモードは前回消灯時のモードとなります。(Strobeモード、SOSモードはメモリーされません)
また、テールスイッチで点灯した場合は必ずLowモードから点灯します。
点灯状態、消灯状態に関わらず、2回連続でスイッチを押すとStrobeモードに、そこから再度2回連続でスイッチを押すとSOSモードになります。
サイドスイッチ、テールスイッチを2秒間同時押しするとロックアウトができます。
解除する際には再度2つのスイッチを3秒間同時押しします。
照射テスト
配光テスト
オレンジピールリフレクターなので、周辺光は明るく、範囲も広いです。
屋外照射
まずは近距離(おおよそ5m)のモード別照射画像です
続いて中距離(約30m)
Lowモードは明るさの関係上撮影できませんでした。
Turboモードに関して言うと、本当に3000lmも出ているのかなと思う明るさでした。光が拡散しているため暗く見えただけなのかもしれませんが…何とも言えません。
まとめ
XHP70を使用したライトは何種類か使用しましたが、他のライトと比べると明るさはが若干暗いような気がします。もちろん日常生活では十分なのですが、XHP70使用ライトとしてはなんか物足りないなあという感じです。
ライトのボディに関して言えば、26650バッテリーを使用するがゆえに、よくある18650バッテリーを使用するライトと比較すると太くなっていますが、そのおかげか握りやすい太さで使い勝手はよかったです。持ち運びに関してもそこまで苦ではありません。ホルスターを使っているとなんか腰にあるなと思う程度です。
充電速度に関しては、ライトに内蔵されている充電機能も出力2Aとまあまあ大電流で充電できるため、容量の大きい26650バッテリーの充電でも満充電に4時間ほどしかかからないそうです。(公称値ですが)
Turboモードは屋外あるいは広い建物の中で使うとき以外使わないと思います。室内で使うと配光が広いのであらゆる方向からの反射光で目がくらみます。
配光が広いため周辺光がいい感じに明るく、夜に周りを広く見回したいときや、散歩するときも周りをしっかり照らすことができて個人的にはお気に入りの配光をしています。
電池残量を確認できるインジゲータがあるので、外出前、登山前などに確認しておけば、点灯して数分で電池が切れてしまったということもありません。
明るさが暗いような感じがするのが心配ですが(スペック詐称疑惑あり?)、明るさ普段使いでは十分ですし配光も広くて使いやすいので良い機種かなぁと思います。高いですけど…
\ 1月28日限定 /