今回はOlight社の「SRMINI INTIMIDATOR 2」をレビューします。
このライトは何年か前から所有していたもので、今現在も生産停止にはなっていないようですがAmazonのOlight公式ストアでは取り扱っていないようです。18650電池3本を使用し、光源にはXM-L2 LEDを3灯搭載しているフラッシュライトです。名前に「MINI」 とついているように空き缶のように小型で持ちやすいです。
SRMINI INTIMIDATOR ” 2 ”とついているように、「SRMIN INTIMIDATOR」という一世代前の
ライトもあります(生産終了品)。そちらは2800lmなので、今回の後継機に当たるライトは
400lm明るくなっています。
パッケージ及び内容物
パッケージ
パッケージは前回レビューしたM3XS-UT JAVELOTと同じようにプラスチックのケースとなっていました。持ち運びが便利そうです。
内容物
内容物は、ライト本体、USBケーブル、ホルスター、説明書、カタログです。
ホルスターには糸のほつれなどがなく、引っ張っても千切れずしっかりしているので、耐久性は問題なさそうです。
ライトを入れると隙間なくきっちり入るので、ホルスターの中でライトが動き回ったりすることもないです。
大電流を流すことのできるよう、太目のケーブルで出来ています。それ以外は普通のUSBTypeA~MicroUSB-B端子変換ケーブルと変わりありません。
本体外観
大きさは全長132mm、直径47.5mmです。185ml缶よりも細く、握りやすいです。
表面はメーカー製の懐中電灯では定番のHA3塗装で、衝撃から守るためのステンレス製のベゼルがヘッド側先端についています。スイッチ周りのリングの色がうまくボディ位の色とマッチしています。
テール部はフラットなので、立たせて使うことも可能です。ただし、ストラップホールがテール部についているので、ストラップを付けた際は少し不安定になります。また、製品名はテールキャップの底面に印刷されています。
回転を防止できるような出っ張りがなく、寝かしておくと空き缶が転がるかの如くゴロゴロと動いてしまうので寝かせておくことは避けたいですね。(ホルスターの中に入れておけば問題はありません。)
充電用USB端子とインジケータ
USBジャックはスライド式の蓋がついています。
開閉した感じはスムーズでいいのですね。ふたを閉めるときはカチッと音が鳴るまでスライドさせます。開閉回数が増えるにつれて蓋を固定するときのツメが劣化しそうなので、耐久性は期待できない気がします。おそらく、何回も開閉する部分ではないのでこのような機構になっているのでしょうか。
USBジャック上のものは、低電圧警告/充電状況インジケータです。
電池電圧が3.25Vを下回ると赤く点滅し、3.05Vを下回ると赤く点灯するようです。また、2.7Vを下回ると電池保護機能が作動するため、ライトが消灯し(電池を充電するまで再度点灯不可)インジケータが赤く点灯するようです。電池残量をギリギリにしたことはないので未確認。
充電時は赤色に、満充電時には緑色に点灯します。
スイッチ周りは勝手に押されることのないようにへこんでいます。また、スイッチにはOlight社のロゴが刻印されています。スイッチは大きめで押しやすいので操作性はいいです。
マイナス側の端子はテールキャップを締めた時に電池のマイナス端子と合うよう、端子の部分が回転するしくみになっています。そのため、電池を入れてキャップを締める際は、若干抵抗があって少しキャップが回しにくいです。
プラス側端子、マイナス側端子ともに金メッキが施されているので、腐食を心配する必要はなさそうです。
ちなみにプラスとマイナスの刻印が内側にあるので、初めて使う方でも電池を入れる方向は間違えずに済みそうです。
電池は並列につながっているので、電池1本や2本での使用も可能ですが、Turboモードでの点灯はできなくなるため緊急時にのみ電池の本数を変えて使用するのがいいと思います。
レンズにはTIRレンズが使われています。また、ハニカム状の模様がレンズに刻まれているので、光が拡散します。手元を照らすのに適した配光で、いろいろな用途に使えそうです。拡散するといっても、ある程度の集光性はあります。
LEDはCree XM-L2が3灯搭載されています。レンズで集光するライトは、LEDの数が増えると配光が綺麗な円形ではなく、いびつな形の配光になってしまうのではないかと思いましたが、実際は円形の配光になりました。
仕様
使用LED | Cree XM-L2 CW 3灯 |
---|---|
モード | Turboモード 3200lm→600lm (Turboモードは10分まで) Highモード 1600lm 3h Medモード 600lm 8h Lowモード 120lm 36h Strobeモード 10Hz 3200lm |
最大到達距離 | 268m |
耐衝撃性 | 1.5m |
防水性能 | IPX-8(水深2m) |
本体材質 | HA3アルマイト処理済アルミニウム |
重量 | 181g(電池なし) |
サイズ | 132mm(全長)*47.5mm(直径) |
使用電池 | 18650バッテリー3本 |
使用方法に関しては、消灯状態からサイドスイッチを2回連続して押すとTurboモードで点灯し、指を離すと消灯します。常時点灯させるにはサイドスイッチを1回押します。点灯後に2回連続でスイッチを押すとTurboモードになり、もう一度連続して2回押すと元の明るさに戻ります。
点灯状態でスイッチを長押しするとLow→Med→Hi→Low…とモードが切り替わります。3回連続して押すとStrobeモー ドになります。消灯状態で3秒間長押しすると誤点灯防止のロックアウトになります。解除するにはもう一度3秒間長押ししてください。メモリー機能があり、消灯時のモードが次回点灯時のモードになります。
使用してみて
ライトの形が良く、握りやすいのが一つ目のいい点ですね。冬場は本体が冷え切って触りたくなくなりますが、金属製のライトでは当然のことなので我慢します。
配光は、安物のLEDライトであるようなズームライトのものとは違って、使いやすい配光だと思います。極端にスポットしてしまうわけでもなく周辺光が適度にあるため、足元も遠くも同時に照らせて良いと思いました。
配光テスト
リフレクターとはまた違う配光ですが、ある程度集光性がありました。とは言っても、ズーム式ライトのように配光がくっきりしているわけではなく、中心から離れていくにつれ光が弱くなっています。
Archer 2A V3よりもヘッドが大きいので照射範囲がSRMINI INTIMIDATOR2の方が広く見えるかもしれませんが、遠くを照射したときはほとんど同じくらいになります。
まとめ
初めは18650を3本使うから太めなんだろうなと思っていましたが、実際に実物を見てみると缶コーヒーほどの小ささであったので驚きました。
使用されているレンズが特殊で、適度に光が拡散するものだったので、配光が日常生活で使用する分には使いやすいものだと思います。リフレクターだと中心光が強めになってしまうので近くを照らすときに中心が眩しいと感じるときがあるかもしれませんが、このライトは近距離でも使いやすいライトです。
(Turboモードは日常で使うことはないと思いますが、ふと遠くを照らしたいと思った時には重宝しそうです。)
また明るさの割にランタイムも比較的長いのもいいですね。日常生活では明るさよりもランタイムの方が重要な時もありますし、災害時に電池を温存したい場合には電池の本数を減らして使用するのもいいと思います。
ただし、充電用USBジャックの蓋が残念なところでもあります。何かにぶつかるとすぐに蓋が空いてしまいそうですし、開閉を繰り返していくと劣化して蓋のロックが緩んできそうです。蓋が壊れても使用する上では大丈夫ですが…(USBの蓋には防水加工のようなものが見当たらないので)
それ以外の機構に関しては特に不満はありません。高いライトなので不満点がたくさんあったら困りますけどね。
\ 10月11日限定 /